ウスバキトンボ

 夏を過ぎたころから、数が多くなるトンボで、別名盆トンボとも呼ばれるそうです。秋に水路やプールからヤゴが見つかりますが、冬越しをすることはできません。11月のはじめまでに羽化できなかった幼虫は、低温のために死滅してしまいます。そして、翌年、南のあたたかい地方から、成虫が飛来して卵を産んで、短い期間に成長して数を増やすという生活史を繰り返しています。
 日本蜻蛉学会の高崎保郎先生によれば、幼虫で冬越しができるのは、沖縄あたりとのことでした。


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