シロオビフユシャク
 
 冬だけに成虫が現れるシャクガの仲間です。写真はシロオビオフユシャク(白帯冬尺)のオスの成虫です。
 このガの仲間で最もおどろからせるのは、メスの成虫には羽がありません。残念ながら、ここにメスの写真を出せませんが、一目で、それがガの成虫であることを見抜ける人は、昆虫をよく知っている人でしょう。天敵が少ない冬に繁殖をするため、条件が悪い中、できるだけたくさんの卵を産むために、空を飛ぶための羽をなくして、出会いはオスの努力によってもたらされるように進化をしてきたと考えられています。したがって、オスは飛び回って、歩いているメスをさがします。
 写真のオスは、2012年1月1日に職員室の北側出口の蛍光灯にやってきました。
 幼虫はいろいろな樹木の葉を食べて成長しますが、今池小学校の中にある樹木では、ソメイヨシノ、アラカシ、シラカシ、ウバメガシ、フジ、カエデ類、キンモクセイなどが該当するようです。


昆虫のなかま