セスジユスリカ

 セスジユスリカの幼虫です。水質階級Wたいへんきたない水の指標生物です。成虫はカのような姿をしていますが、人を刺すことはありません。夏の夕方などに多数の個体が集まって飛んでいる様子を、「蚊柱」と言うそうです。
 ユスリカの研究をしている愛知医大の近藤先生によると、体が赤い色をしているのは、ヘモグロビンという赤い色素をもっているからで、この色素があるために、汚れた水の中でも酸素を取り入れ呼吸ができます。したがって、同じユスリカの仲間でも、赤い色素をもっていない種類は、きたない水の中で生きていくのが難しいそうです。