ヌマガエル

 安城市内では、水田の周りに普通に観察されるカエルです。一見して、ツチガエルとよく似た姿をしていて、両者は区別が難しいように思えます。しかし、腹側から見ると、本種はお腹が白いのがわかります。
 高い水温にも耐えられるとされ、40度の水の中で生きることができます。したがって、気候の温暖化がいわれる現在でも、他のカエルよりも生存には有利なのかもしれません。また、トノサマガエルのように一度に産卵しないで、何回かに分けて卵を産みます。このことは、越冬前までに大きなカエルになれないということもありますが、現在のように栽培期間の途中で、水を抜いてしまうイネの方法をとっている地域では、ヌマガエルが生き残りやすい背景のひとつになっていると考えられます。