ツマグロヒョウモン

 
   
  ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)は、花の蜜をもとめて、いろいろな花を訪れます。オスとメスの模様は、同じ種とは思えないほど、模様が異なっています。メスは前翅(前バネ)の先が黒く、その中に大きな白い帯があります。メスは跳び方もゆるやかです。ツマグロヒョウモンの名前は、「端黒豹紋」という意味です。
 幼虫は全身に赤や黒の刺があり、さわるのをためらうような姿をしています。実際にはこの刺は、意外にもやわらかく、ふれても痛くありません。幼虫は野生のスミレやパンジーなどの葉を食べています。
 気候の温暖化によって、より暖かい地方から入ってきたといわれています。特に1980年代以後は、愛知県などではたくさんの観察記録が見られるようになりました。

 左上:枯れ葉に止まるオス、右上:アベリア(ハナツクバネウツギ)の花を訪れたメス、左下はマリーゴールドの花を訪れたオスです。右下:パンジー葉上にいる終令幼虫。
 撮影日:2007年9月19日、今池小学校


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