ニホンアマガエル

 庭先などに普通に観察されるカエルです。全身が黄緑色をしたカエルは、市内にはこの種類とシュレーゲルアオガエルがいます。シュレーゲルアオガエルの方は、矢作川の河川敷などのごく一部の限られた環境にしかいないので、黄緑をしたカエルのほとんどはアマガエルです。指先に吸盤があり、ガラスやバケツの壁にはりつます。また、周囲の色に合わせて体色を変化させ、しばしば灰色のものを見かけます。
 もともと水田のカエルではないため、上倉地区では多い種類ではありません。しかし、産卵のとき水田や水路などの水辺に集まってきます。
 オタマジャクシは短い期間で変態して、小さな子ガエルになってきます。ちょうど田植えからイネの苗が育つ時期に重なるためか、6月頃には上倉地区の水田の周りには最も多いカエルになることがあります。
 ヌマガエルなどのように、何回かに分けて産卵を行うため、ずいぶん遅い季節になってからもオタマジャクシ見かけます。特に夏を過ぎて秋のプールの中に観察されるオタマジャクシには、この種類が多く含まれているようです。
 左のオタマジャクシは、2008年10月3日 安城市今池町今池小学校プールで吉田綾子先生が撮影。写真ではわかりにくいのですが、尾のひれが背中の胴体の部分から始まっているのが子の種類の特徴です。