水生生物調査
                     安城市作手高原野外センターの水生生物調査
                                7月30日

 自然教室も後半に入った7月30日の午前中は、日本陸水学会東海支部会の青木舜先生を講師にお招きして水生生物調査を行いました。青木先生には、この日に向けて7月14日に教室で、「水生昆虫の話」というテーマで特別授業を行っていただいています。

水生生物調査の前に、青木舜先生から説明をきいています。
 天候にも恵まれ、さわやかな晴天の中、子どもたちは水生生物を求めて野外センターの中を流れる小川に入っていきました。およそ30分ほどの作業の中で、ヒゲナガカワトビケラやヒラタカゲロウ類、カワニナなどたくさんの生き物が見つかりました。
 岩の下に巣を作るツツトビケラやヤマトビケラの仲間や岩の上をはい回るカワゲラ、ウズムシやサワガニなど、子どもたちが見慣れた上倉用悪水では見ることができない生き物ばかりでした。青木先生も「水質はかなりいいですね。」とのことで、観察された多くの生き物が、水質階級T「きれいな水」や水質階級U「少しきたない」の指標生物でした。水質判定も水質階級Tの「きれいな水」になりました。(詳しい結果はこちら
 調査の中で、ムカシトンボのヤゴもたくさん見つかりました。青木先生によれば、このトンボは日本とヒマラヤにしか分布しないので、世界的にはとても珍しい生き物なのだそうです。トンボですが、幼虫の期間が5〜7年と長いことで知られているとのことです。
水生生物調査のようす 生き物を青木先生に教えてもらっています
 短い調査の時間でしたが、珍しい生き物を観察したり、きれいな水にいる生き物の種類について学習することができた貴重な体験の時間でした。


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