キョウチクトウスズメ  
   
 キョウチクトウスズメ(スズメガ科)
 幼虫がキョウチクトウを食べて育つので、この名前があります。とても美しい模様をしたガですが、本来は九州や沖縄など、暖かな地方に住んでいます。愛知県では昔に県の西側の海部郡に記録が1例だけあります。
 平成25年(2013年)の10月の終わりに、梨の里小学校の校庭に植えられたニチニチソウから、大きなスズメガのなかまの幼虫が見つかりました。頭部に大きな青い目玉模様が2つ、体の後ろにある短いトゲなどの特徴から、キョウチクトウスズメの幼虫と同定されました。この他にもニチニチソウの近くから2つの蛹がみつかり、ついには12月のはじめに成虫が発見されました。このことは梨の里小学校で、一時的にしてもキョウチクトウスズメの成虫が飛来して、ニチニチソウに卵を産み付け、その卵から新しいキョウチクトウスズメが育ったことを示しています。

分布:国内では九州や沖縄など