ゴマダラチョウ  
 
 
 ゴマダラチョウ(タテハチョウ科)
 名前のように翅は黒地に白の模様です。滑るように飛び回ります。
 2016年5月2日の朝、正門を入った地面に羽化して間もないメスがとまっていました。朝陽を翅に当てて体を温めている最中のようでした。
 この季節のゴマダラチョウは、冬を越した幼虫が成長した「春型」成虫です。夏以降に発生する成虫に比べて、翅の裏側が白いのが大きな特徴です。(写真下)
 本種に限らず広義のタテハチョウ科の種類は、前脚が極端に小さく、さらに体に折りたたむようにして収納しているため、一見すると中脚と後脚の2対で「4本脚」に見えます。
 幼虫はニレ科のエノキの葉を食べて成長します。このため植樹さえあれば、市街地の公園や神社などでも見かけます。しかし、周囲が耕作地に囲まれた梨の里小学校の環境ではめずらしいチョウでしょう。

分布:愛知県内では低地から山地まで広く生息している。安城市内全域と考えられるが、多くの場所では数は少ない。