次は、資料を使って明治用水の水はどのようにここまで届いているのかの説明を聞きました。

6月26日(木)

頭首工は現在3代目だそうです。一番新しいといってももう88年も使われているそうです。
←上流400mのところに2代目の跡
上流2kmのところに初代の跡→
壊そうとしても頑丈で壊れなかったそうです。昔の人がしっかり作ったということがわかるので、今では文化財として保存されているそうです。

←明治用水の水が使わているれるところの地図がありました。

水のかんきょう楽校(4年)

一人ずつ、全員、交代で「開ける」「閉める」の体験をさせてもらいました。実は学校にもこの器具があります。5年生で田んぼの実習をするときには、やはりこれを使って先生が水の量を調節しています。

午後は学習館内で勉強しました。まず、明治用水についてのDVDを視聴、その後、2階の資料室を見学しました。
水車のように見えるのは、用水が引かれる前、ため池の水を田んぼに引き入れる時に使った「ふみ車」。用水を作る時に土を運んだのは「もっこ」だそうです。昔の人の苦労がしのばれます。

矢作川の源流は長野県の根羽村(中学校の自然教室で行きます)です。よい水はよい山から。

山の木を守ることが私たちの水を守るために大切なことだと分かりました。

今度は、外でパイプと栓の模型を見ながら説明を聞きました。
丸いのが田んぼ、縦に長いのが畑用だそうです。

水のかんきょう学習館(明治用水会館隣)の前でお弁当タイムです。
実はこの校外学習は年間予定にはありませんでした。6月に入って、4年担任が明治用水に関する市民講座を受講した際、このような機会があると知り、ぜひともということで申し込みをしました。急きょ決まったことで、保護者の皆様にはお弁当の日が増えてしまい、お手数をおかけしました。
ご理解いただけるとありがたいです。

仮眠室がありました。監視は24時間体制です。百葉箱は学校のものより大きかったね。

頭首工の上流側、矢作川の水がせき止められているところで説明を聞きました。ここで、いつも、流れていく水の量を調整しているそうです。

反対側に見えるのは、幸田町方面に飲料水を送るルートの取水口。明治用水の取水口は白い建物の下になるそうです。

4年生は今後、社会科と総合的な学習で、安城の発展の礎となった「明治用水」についての学習をします。
明治用水を管理する「明治用水土地改良区」(愛称「水土里ネット明治用水」)が小学生に水のことを知ってもらおうという趣旨で行っている「水のかんきょう楽校」に参加しました。

学校からバスで1時間ほどのところ、豊田市水源町に明治用水を矢作川から取り入れる頭首工があります。
理事長の神谷金衛さんからお話を聞きました。泉小学校(丈山小学校ができる前のこの地区の学校)のご出身!だそうです。
みんなの先輩だね。その後、担当の早川さん(丈山小学校出身!)のお話を聞きました。

川幅は167m、深さは2~8mあるそうです。川はプールと違って深さが違い、命を落とした人もいるそうです。
自然を利用させてもらう私たちが、自然の怖さも忘れてはいけないということだね。

最後にまとめや質問をしました。

1日、とても充実した日になりました。

今日、勉強したことを、今後の学習に生かしていきたいですね。

明治用水の水は、必要な時期にだけ流されます。
それを管理、調節する「制水弁」は重くて大きいので、私たちでは動かせません。操作の仕方を見せていただきました。

水源を後にし、安城に戻りました。豊田への往復で明治川神社、浜屋町の浄水場、広畔(ここから南がパイプライン化されて自転車道になっている)の三連水車も少しだけ車窓から見ることができました。

←雨量計もありました。雨が降って水量が増えたら調節しないといけないからだね。
理科で使った自記温度計と似た形だね。

次に、操作室を見学しました。グラフィックパネルで、流域の様子を知ることができます。

水際にある「洪水吐予備ゲート格納庫」で頭首工の水門の予備を見せてもらいました。16、5mもあるそうです。
後で、水門はどうやって取り替えるの?と聞いた子がいました。答えは「船」。「水源丸」で水門のところまで引っ張っていくんだって。横にあったね。