ねこが子ねずみたちを食べようとした場面、「ニャーゴ」と怖そうにさけんでも、それを「さようなら」という意味に受け取って、動じない子ねずみ。それどころか、おみやげまでもらって、当惑するねこ。この場面のねこの気持ちを、大きな声のニャーゴと小さな声のニャーゴ。二つのニャーゴにこもっているねこの気持ちを考えることで、ねこの気持ちに迫ります。そして、大きなため息をついたときのねこの気持ちを、ねこのことばにして考えました。子どもたちが大好きな物語です。ねこの戸惑い、ねこが戦意喪失してねずみをたべるのをあきらめて、やれやれとおもいながらも、子ねずみを温かく受け入れるねこ。ほのぼのとした中に温かさを読み取らせます。