作手野外センターで観察されたカエル  2008.7.28〜31
ヤマアカガエル(アカガエル科)

 南テントサイトの小川の周りに、小さな個体がたくさんいました。
 平地にいるアカガエルに似ていますが、お腹側に模様があったり、この写真の個体のように背中にも斑点があったりします。背中の両側にある線は、アカガエルのように並行ではなく、目に近い方で先が曲がっています。
 写真の上にカーソルをもってくると、腹側の写真が表示されます。斑紋が目立ちます。次のタゴガエルと比べてみてください。
タゴガエル(アカガエル科)

 ヤマアカガエルなどによく似ていますが、こちらの方がやや尖ったイメージがあります。このカエルは、南テントサイトの小川の周りやスギ林の中にたくさんいて、こちらが歩いていくと、びっくりしたように足下から飛び出します。
 平野部にはいない山地性のアカガエルの仲間です。背中の両側にある線は、アカガエルのように並行ではなく、目に近い方で先が曲がっています。
 写真の上にカーソルをもってくると、腹側の写真が表示されます。ヤマアカガエルのように斑紋がありません。
トノサマガエル(アカガエル科)

 このカエルも南テントサイトの小川の周りで、ヤマアカガエルなどに混じって小さな個体がたくさんはねていました。明るい場所ではこちらの方が多いかもしれません。
 背中の模様がいろいろバリエーションがあります。写真のように緑を基調にしたものや、全体に茶色のものもいます。中には背中線と呼ばれる中央の線がない個体や、体型的にダルマガエルとの交雑が疑われるものもありました。ここではとりあえず、トノサマガエルとしておきます。
モリアオガエル(アオガエル科)

 この個体は南テントサイトの炊事棟の柱に登って、ライトに飛んでくる虫を食べているようでした。発達した足の吸盤が、とても役立っているようです。写真の上にカーソルをもってくると、顔のアップが表示されます。
 この種は背中に何も模様がないタイプと、写真のように赤茶色の模様があるタイプがあります。野外センターの周りでも6月ころから、水面の上に張り出した樹木の枝に泡状の卵のかたまりを生み付けます。 
アズマヒキガエル(ヒキガエル科)

 野外センターの周りでよくみかけます。水の中にいることはなく、テントサイトなどをうろついていたり、夜に灯火の下で虫を狙っていたりする姿を見かけます。
 オタマジャクシからカエルになったときは、とても小さいのですが、カエル自身はとても大きくなります。
 
目の後方のふくらみから、毒液を飛ばすことが知られています。


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